男女共同参画実現へ心新た 沖縄県女団協50周年式典


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 女性の地位向上に取り組んできた県女性団体連絡協議会(女団協)は6日、那覇市西のパシフィックホテル沖縄で、結成50周年の記念式典と、記念誌の出版祝賀会を開いた。関係者ら約170人が参加した。大城貴代子会長は「政治分野への女性参画が重要な課題だが、そのためには女性のネットワークづくりが何よりも大切だ」と述べた。男女共同参画社会の実現については「道半ば」と指摘した。

 式典には4日に就任したばかりの玉城デニー知事も出席。「希望ある県づくりに少しでも力になりたい。そのために女性の力は絶大だ」と語り、協力を求めた。県子ども生活福祉部の大城玲子部長は「家事、育児、介護で女性の負担が依然大きい。環境を整備していく必要がある」と行政の役割を強調した。

 式典では、会長などを務めた計16人に感謝状を贈呈した。「男女共同参画社会づくり功労者」として内閣総理大臣表彰を受けた大城会長の功績を祝い、那覇市女性ネットワーク会議などが大城会長に花束を贈った。

 女団協は、当時婦団協として1967年に結成された。95年に起きた米兵による少女乱暴事件の際には抗議行動をした。2007年には県立看護大に助産学科を求める要請行動をするなど女性の権利拡大や地位向上のために、半世紀にわたり尽力してきた。