プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区)は6日、秋田県のCNAアリーナ★あきたで、秋田ノーザンハピネッツ(東地区)と対戦し、84―67で快勝し、2018―19シーズンの開幕試合を白星で飾った。キングスは第1クオーター(Q)は18―18と競り合った。第2Qは並里成が相手選手を引きつけるドライブから、外国人選手の得点をうまくアシストしたことで、点差が広がった。後半は、秋田の激しい守備により追い上げられたが、失点後に素早く展開する攻撃や個人技による縦の突破力で振り切った。7日も同アリーナで秋田と対戦する。
(CNAアリーナ★あきた、3873人)
キングス(1勝)
84―67(18―18,17―5,20―20,29―24)
秋田(1敗)
◆内容、点差ほどは
佐々宜央HC(キングス)の話 17点差だが、それだけ差のあるゲーム内容じゃなかったと思う。7日も引き締めてゲームをしていきたい。
◆復帰並里、攻撃を活性化
「今季は優勝しかない」と岸本隆一主将が語るほど、Bリーグ3年目を勝負の年とする琉球ゴールデンキングスは、開幕戦で秋田に84―67で快勝し、快調なスタートを決めた。
今季、B2から復活昇格し、勢いのある秋田に17点差をつけたが、佐々宜央HCは「それほど差がある内容ではない」と話し、2連戦に向け、かぶとの緒を締めた。
昨季、B2で最少失点を誇った秋田は序盤からオールマンツーマンなど激しい守備を展開した。相手に張り付かれたキングスはパスの連係が乱れ18―18の接戦に持ち込まれた。
しかし、第2Qで並里成が素早いアシストで、ジョシュ・スコットやジェフ・エアーズらの得点を演出。岸本は勝負どころで3点弾を沈め、残り数秒の場面で田代直希がドライブを決めるなど、一気に畳み掛けた。
後半、奮起した秋田の守備に再び苦しみ、ゴール下へのロングパスを読まれる場面も目立ったが、失点しても素早く取り返して点差を詰めさせなかった。
昨季B1アシスト数2位の並里は、古巣での新リーグ1戦目から13アシストの活躍。ファンを熱くさせる個人技を見せたが「仲間が決めてくれたおかげ。引き続きボールを回していきたい」と、コメントは謙遜気味だった。新メンバーの活躍もあり、幸先の良いスタートに岸本は「今日の素晴らしい一勝を無駄にせず、明日も戦いたい」と意気込んだ。
(嘉陽拓也)