14日ぶりにフェリーで生鮮食品が入港 牛乳・パンはすぐに売り切れ 南北大東島


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14日ぶりにフェリーが入港し、コンテナから卵や野菜、冷凍食品などを取り出す商店の従業員ら=9日、南大東村の西港(池田羊子通信員撮影)

 【南北大東・石垣】台風24号と25号の影響で沖縄本島からの船便が入港できなかった南・北大東村と石垣島で9日までにフェリーが入港し、生鮮食品などの食料品が入荷した。

 9月24日以降入港できずにいた南大東、北大東の両村では9日、14日ぶりにフェリーが入港した。北大東村には午前7時に入港した。JAおきなわ北大東生活店舗によると、午前8時30分のオープンと同時に多くの客でにぎわった。牛乳は取り置き分で完売し、パンもすぐに売り切れた。南大東村の与儀商店でも「牛乳があっという間に売り切れた」と言う。

 両村では、フェリーが出航予定日から4日以上遅れた際にパン、牛乳、豆腐、卵、野菜の5品目の航空便輸送費を負担する補助事業も活用したが、十分な量を空輸できず、入荷するとすぐに売り切れていた。

 石垣島でも本島からの船便の欠航でスーパーでは卵などの品不足が続いていた。サンエー石垣シティでは4日から船便が止まり、8日夕に商品の搬入を再開した。9日に同店で卵を手にした40代の女性は「ここ数日は貴重品だった」とほっとした表情を見せた。