【南風原】劇団チームスポットジャンブル(TSJ)による演劇ワークショップがこのほど、沖縄県南風原町の北丘小学校で開かれた。5年生の児童らがグループに分かれて、TSJの俳優と一緒に物語を考え発表した。3日間、毎日演劇と向き合った子どもたちは「どうしたらより伝わるか」を考えながら、お互いの意見を出し合った。
ワークショップは文部科学省補助事業の一環で、児童のコミュニケーション能力の向上が目的。TSJの與那嶺圭一さんは「おとなしい子や学級に入るのが難しい子もいるが、演じることを通して自己肯定感を高めることができる」と紹介。同じく劇団員の島袋寛之さんは「相手の良いところを見つけることで、コミュニケーション能力が高まる」と演劇の力を語る。
子どもたちは自分たちで決めたテーマに沿って、動きと表情だけで物語を進めた。発表が終わるごとに、TSJのメンバーなどが、よりよく伝わるための立ち位置や、表情、構成などをアドバイスした。
仲宗根慎之丞(しんのすけ)君(10)は「恥ずかしかったけど、楽しかった」とにっこり。宇久絆君(10)は「何をやるか決めるのが難しかったけど、演じることが少しうまくなったかな」とはにかんだ。
屋我忠輝(あつき)君(10)は「最初はとても難しかったけど、2日目からはうまくなって、みんなを楽しくさせたいと思うようになった」と、3日間での変化を感じた様子だった。