連続台風で村道陥没 阿嘉~慶留間 車通れず徒歩移動


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相次いで襲来した台風24号、25号の影響で道路の一部が陥没した村道慶留間阿嘉線(座間味村提供)

 【座間味】相次いで襲来した台風24号、25号の影響を受けて、座間味村の阿嘉島と慶留間島をつなぐ村道慶留間阿嘉線の一部が陥没し、住民生活に影響が出ている。陥没箇所は3カ所。幅3メートルの歩道が45メートルに渡って崩れ、車道も2カ所が20メートルほど陥没している。阿嘉島と慶留間島をつなぐ唯一の生活道路だが、被害が確認された5日から車両の通行を止めている。慶留間島に住む男性は「いつになったら元通りになるのか分からず、取り残された気持ちだ」と話した。

 座間味村産業振興課によると道路陥没は、村道沿いに設置していた消波ブロックが台風24号で流され、勢いを分散できなくなった波が道路にかぶり続けたことによって起こったとみられる。道路は車道と歩道で約11メートルほどの幅があるが、その内約7メートルが崩れている。

 現在は陥没を免れた道路脇を午前8時半から午後6時の間、歩行者だけが通行できる。この村道を車で村立慶留間小中学校まで運んでいた給食は、村の定期便で慶留間港に運び入れている。阿嘉集落と慶留間集落は約2・5キロ離れており、住民は郵便局や診療所のある阿嘉島まで、徒歩移動を余儀なくされている。

 村によると仮道路の設置にも数週間を要する。慶留間島に住む男性は「阿嘉集落まで歩くにはかなり遠い。いつまでこの状況が続くのか不安で仕方ない」と話した。