山川、多和田選手 ダブルタイトル 家族や後輩、喜び爆発


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最多勝を獲得した(左から)西武の多和田真三郎投手と同じく西武の山川穂高内野手

 西武の山川穂高選手(26)の本塁打王、多和田真三郎投手(25)の最多勝と、県勢がパ・リーグの個人2タイトル獲得を決めた13日、家族や母校の中部商業高野球部の後輩らは「もう最高」「次は日本一」などと喜びに沸いた。

 久米島に住む山川選手の祖父・仁和さん(77)は祖母の幸子さん(73)と共に「もう最高ですよ」と喜んだ。毎年、敬老の日前後に試合観戦に訪れる。仁和さんは「行くたびにホームランを打ってくれて最高。今年も見ることができた」。幼い頃から「とにかく何でも一生懸命やる子」だった孫は、強力西武打線の主砲に成長した。「今シーズンは4番の重圧の中をけがなく頑張った。(日本シリーズで)日本一になり、(西武の)辻監督をもう1回胴上げしたいね」と話した。

 中城村に住む多和田投手の母のもと子さん(59)と父の真次さん(60)は「すごいことですよね。チームの皆さんのおかげ」とチームに感謝した。最多勝をメールで祝福したもと子さんは「返事はなかったけど、今はそれどころではないんだと思う」と気遣った。クライマックスシリーズ、日本シリーズとまだ戦いは続く。「日本一のために、チームの勝ちにつながる投球をしてほしい」と期待を寄せた。

山川、多和田両選手のタイトル獲得を喜ぶ中部商高の野球部員ら=13日、宜野湾市

 中部商業高野球部の国仲雄翔主将は「これからも頑張らないといけない」と気持ちを強めた。「山川選手がホームランを打ったら、翌日の練習は絶対誰かが(スイングを)まねする。憧れの先輩で、本当に刺激になっている」と話す。「先輩たちが行けなかった夏の甲子園へ出場して、2人を超えたい」と力強く話した。

 中継ぎで活躍する赤嶺修太郎投手は「体全体の柔軟性もすごいし、ストレートが伸びていく。あんな風に投げられたらなって思う」と話し、多和田投手の投法を参考にしているという。二人の快挙に奮起し、「まだまだ練習量が足りない。冬をしっかり乗り越え、夏は全国に行きたい」と決意した。