酒飲まない生き方探る 那覇で依存症当事者交流


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「第2回RYUKYPAA」で自身の経験を語るパネリストら=13日、那覇市ぶんかテンブス館

 国内外のアルコール依存症当事者が集まって経験を分かち合う「第2回RYUKYPAA」が13日、那覇市ぶんかテンブス館で開かれた。米国発祥の自助グループ「アルコホーリクス・アノニマス(AA)」の県内在住の40歳以下メンバーが中心となってイベントを主催。約90人が集まり、お酒を断ってよりよく生きるために交流した。

 AAは名前や職業を明かさずに参加できる。13日は二つのパネルミーティングを実施。「ソーバーライフ(飲まない生き方)」をテーマにした回では3人のパネリストが登壇し、飲酒のきっかけやAAとの関わりなどを語った。

 ベトナム在住の米国人男性は、エンジニアとして米国で勤務していたころに触れ「担当するプロジェクトへの不安から眠れないこともあった。仕事を理由に飲酒を正当化した」と振り返った。

 14日も同会場でパネルミーティングなどが行われる。実行委員長のつねさん(38)は「ひどい状態だった過去を分かち合うことで前向きな力に変えられる。(イベントで)仲間とのつながりを再認識できた」と話した。