「優しさ分けたい」出演料寄付 映画主演の埜田進君 子ども募金などに6万円


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映画出演料をりゅうちゃん募金、北海道地震義援金、西日本豪雨義援金として寄付する埜田進君=8日、那覇市泉崎の琉球新報社

 沖縄県出身の映画監督・仲村雅国さんが制作中の映画「Challenged~ある不登校の物語」に主演する、愛知県安城市の小学6年生・埜田進(のだすすむ)君(12)が8日、自らの映画出演料からりゅうちゃん子どもの希望募金、北海道地震と西日本豪雨の被災地へ向けた義援金へ2万円ずつの計6万円を寄付した。寄付のため同日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れた埜田君は「看護師さんの優しさに感動した。沖縄で経験した優しさをみんなに分けて、困っている人を助けたい」と話した。子どもたちや被災地などへの寄付について「食料や生活に必要な物が行き渡るようになってほしい」と強調した。

 今回の寄付は8月に映画と関連した動画を県内で撮影中、埜田君が熱中症になった際の体験がきっかけ。最初に訪れた病院は精神科だったため対応できず、別の病院へ移動することになった。その際、精神科病院の看護師が自らの負担で経口補水液を買い、埜田君へ渡したという。将来は俳優や映画・映像制作などに関わる仕事を目指しているという埜田君。「誰かがまた温かい気持ちになって、困っている人を助けてくれたらいい」と思いを込めた。