【ボリビア】三線22丁を県人会へ 沖縄の実行委員会 移住110年記念し寄贈


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 8月13日の沖縄県人ボリビア移住110周年記念祭に合わせ、「世界の兄弟へ三線を送るプロジェクト実行委員会」(勝連盛豊代表)がこのほど、ボリビア沖縄県人会(比嘉徹会長)に三線を寄贈した。受け取った比嘉会長は10月30日の「世界のウチナーンチュの日」に寄贈された三線で演奏するとし、「三線で盛り上げたい。南米ボリビアの『オキナワ』で音色を響かせる」と感謝した。

寄贈された三線で授業を行うオキナワ第一日ボ学校の子どもたち=3日、ボリビアの同校

 プロジェクトは、世界若者ウチナーンチュ連合会と連携し、2014年から始動。これまでドイツ、フィリピン、ブラジル、ロサンゼルス、ペルーの各沖縄県人会に寄贈してきた。今年は移住110周年を記念し、沖縄ボリビア協会と連携して、使っていない三線の寄贈を呼び掛け、22丁が集まった。勝連代表は「ぜひ県人会行事に役立て、三線教室を開くなどして、三線愛好者を増やしてほしい」とした。

 三線は記念祭に出席した沖縄ボリビア協会の伊佐仁会長から比嘉会長に手渡された。伊佐会長は「三線には沖縄の心があると思う。県人会社会と現地の子どもたちが一緒に学び、ぜひ沖縄文化を広めていってほしい」と期待した。比嘉会長は「故郷から離れても、沖縄の文化を感じるのはやはり唄、踊り、芝居、三線の音色。今後も沖縄の文化継承につながる活動を進めていく」と語った。

 オキナワ移住地のオキナワ第一日ボ学校とヌエバ・エスペランサ学校では、三線の授業が行われており、移住地では三線教室も開かれている。今後、県人会では、行事などで三線を使用していくとしている。

 三線寄贈者は以下の通り。 (敬称略)

 安慶田由美子、徳嶺盛勝、白濱智子、嘉数勝、玉代勢勝次、平良栄光、外間次郎、仲田徳一、澤岻綾子、當眞嗣剛、池原次治、島袋達男、呉屋満雄、國吉とみ子、玉元善榮、柴田真理子
 (安里玉元三奈美通信員)