プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは17日、京都府の向日市民体育館で京都ハンナリーズと対戦し、89―94で敗れ連勝は4でストップ、今季初黒星となった。前半は並里成の好アシストがさえ、得点を重ねた。一度、逆転されるも古川孝敏、橋本竜馬の3点弾で突き放した。後半は京都の激しい守備にシュートが決まらなくなると、ターンオーバーから失点を許し、第4Qで逆転されて、そのまま振り切られた。キングスの次戦は20日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックスと戦う。
▽Bリーグ1部(向日市民体育館、1387人)
京都(4勝1敗)
94―89(18―23,22―25,28―22,26―19)
キングス(4勝1敗)
◆危機感持てず
佐々宜央HC(キングス)の話 先週の名古屋戦はファンのおかげで勝てた。自分たちでやらないといけない危機感を持ちきれなかった。勝たなくちゃいけない試合を落とした。休まずに土日に試合があるので、落ちているところではない。
◆拙攻から失点招く
開幕5連勝を狙ったキングス。前半こそ得点が決まりリードを保っていたが、後半にターンオーバーから失点し、第4クオーター(Q)は1点を争う競り合いが続いた。残り1分を切り86―88とリードを許して以降は追い付けず、89―94で今季初黒星を喫した。
佐々宜央HCが就任後、初の90点台の失点。昨季はレギュラーシーズン60試合で80得点以上しての敗戦は1試合のみ。89得点の敗戦に佐々HCは「勝たなくちゃいけない試合を落としてしまった」と悔やんだ。
前半は並里成のアシストからジェフ・エアーズやジョシュ・スコットらへとパスを供給し、得点を決める。石崎巧、橋本竜馬らの3点弾で48―40とリードして折り返した。
第3Q、並里のシュートでこの日最大の10点差をつけたが、ここから一気に流れが傾き始めた。京都がマンツーマンとゾーン守備を使い分け、キングスの攻撃が封じられると二つの3点弾などで1点差まで詰め寄られる。
好守のリバウンドで勝るキングスも応戦したが、ターンオーバーで再三得点機会を失った。
昨シーズン以上に得点力向上は見えるが、守備面は懸念材料のままだ。最後はファウルアウトとなり、ベンチで勝負の行方を見守った橋本は「チームとして悔しい敗戦だった。もっとコミュニケーションを取って、自分たちが今後どうなっていくか見据えて、試合を行っていくのが重要」と立て直しを誓った。