【ボリビア】発展に尽力 労ねぎらう 4地域で敬老会


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集合写真に収まる第1地域の敬老者たち=9月、ボリビア

 「敬老の日」に伴い、ボリビアのコロニア・オキナワの第1地域、第2地域、第3地域とサンタクルスの4地域で敬老会がこのほど、開かれた。戦後、ボリビアに渡り、開拓をしながら家族を養い、移住地の発展に尽力してきた高齢者たちをねぎらうとともに、長寿と健康を祝った。

 第1地域の敬老会は、9月15日に公民館で開かれた。かぎやで風で幕が開け、三線やボリビアのダンスなど、青年会や婦人会が多彩な演目を披露し、高齢者を楽しませていた。第2地域ではゲートボールを行い、三線の演奏やエイサーの演舞が披露された。

 会に参加する敬老者は70歳以上が対象。第1地域が57人、第2移住地が39人、第3移住地が14人、サンタクルスが30人の計140人となっている。

 オキナワ日本ボリビア協会の中村侑史会長は「敬老を迎えた方々は、60年前に故郷沖縄から大きな希望と夢を抱いて移住地に入植した。入植当初の慣れない環境に耐え、乗り越えることができた。農業の基盤を築き、その財源を元に子弟の教育も順調にいっている。各分野で活躍し、高く評価されている」と高齢者の功績をたたえた。さらに「健康が第一だ。健康でますますの活躍を期待している。経験を今後の移住地の発展に貢献してほしい」と話した。
 (安里玉元三奈美通信員)