「喜劇の女王」として親しまれている沖縄芝居役者・仲田幸子さん(86)は経営する「仲田幸子芸能館」(那覇市松山)を、来年1月末で閉店することを一時決めたが、一転して営業を継続することになった。仲田さんによると、消防法で義務づけられている消防用設備の設置費用が工面できないため、いったんは閉店を決めた。だが芸能館が入居するビルの大家が設置費用を負担する考えを示したため、営業継続ができることになった。
芝居のようなハッピーエンドとなり、仲田さんは「人を喜ばせるのが生きがい。まだ元気だし続けたいと思っていたのでありがたい」と喜んだ。大家の長嶺弘子さんは「私も幸子さんのファンなので続けてほしい」と話した。