「男性が意識改革を」 経営協シンポ 働く女性調査で議論


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「県内における働く女性の意識調査」の結果を受け、働き方について考える(左から)豊川明佳沖縄大准教授、富原加奈子部会長、金城棟啓琉球銀行会長、玉城むつ子サンエー人材育成室長=5日午後、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城

 県経営者協会(金城克也会長)、同協会女性リーダー部会(富原加奈子部会長)は5日、県内における働く女性の意識調査に関する特別シンポジウムを那覇市内で開いた。同協会創立60周年記念事業の一環。10月に発表された同意識調査結果を紹介し、パネル討議で女性活躍のためにどのような活動が必要か議論した。「男が頭を切り替えないといけない」「女性、男性関係なく、働き方改革が一番だ」などと意見があった。

 意識調査では、職場環境で不満なこと(複数回答)に(1)給与(2)仕事の属人化(3)慢性的な人手不足―が上位となり、いずれも回答者の3割を超えた。パネル討議ではこれらの結果を踏まえ、豊川明佳沖縄大准教授がコーディネーターとなり、りゅうせき商事社長で女性リーダー部会の富原部会長、サンエーの玉城むつ子人材育成室長、琉球銀行の金城棟啓会長が対策などを議論した。

 富原氏は業務効率化の重要性を強調。「女性活躍の近道は全体が働き方改革をすることだ」として、全ての人がやる気を出して働ける環境整備が必要だとした。玉城氏はドラッグ部が女性だけの部署としてスタートし、収益率が高いことなどを挙げ「女性が活躍するステージを」と訴えた。金城氏は家事や育児を分担すべきとして「男が頭を切り替えないといけない」、と意識変革が必要だとした。