健康づくりのため24年余もウオーキングを続け、歩いた距離の総延長が11万キロを超えたという男性がいる。石垣市出身で埼玉県在住の宮良徹一さん(79)。同窓会出席のため帰郷した7日、那覇市と与那原町を7時間で往復した。「これまで歩いた距離はもうすぐ地球3周分になる。ウオーキングは健康維持に一番いい」と語った。
歩き始めたのは高校の数学教師をしていた55歳の時。体重が75キロを超えたため、日の出を見に行くのを日課にして毎朝5キロのウオーキングを退職まで365日5年間続けた。体重は18キロ減った。
続けることに意義があると考え、退職後も沖縄と埼玉のウオーキング協会に所属しながら歩き続けている。地図を参考に歩いた距離を毎日記録している。これまでに富士山の周囲1周や、石垣島の東西横断などに挑戦してきた。7日は、かすかな風を受けて「太平洋が招いている」と感じながら地図を片手に那覇から足を踏み出した。
75歳で運転免許を返納したが、体力が付いているので困ることはなかった。「病気になることもなく、楽しく健康が維持できている。続けられる限り、これからも歩きたい」と笑顔で語った。