台風から1カ月超 いまだに通信障害 NTT、応援態勢遅れ


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 9月末から沖縄地方を相次いで襲った台風24号、25号で通信ケーブルが切断されるなどし、電話やインターネットが使えない通信障害が県内の一部で続いている。NTT西日本沖縄支店によると、8日午後3時時点で652件。1カ月以上に及ぶ通信障害は前例がなく、同支店は「故障件数が想定以上に多かった上、西日本全域に被害が広がり、応援態勢の構築が遅れた」と釈明している。

 台風24号は9月29日、25号は10月4日に沖縄地方を直撃した。通信ケーブルや各家庭への引き込み線が切れ、沖縄本島中南部を中心に通信障害が発生。8日午後3時時点で1万4875件の故障申告があった。

 NTT東日本からも応援を受け、10月中旬以降、作業員を通常の8倍に当たる最大400人体勢とし、修理に当たった。しかし故障の申告も増え、当初「10月下旬」としていた復旧完了の目標は「11月上旬」と修正された。

 今回、復旧が遅れた要因として、同支店は「人海戦術となり、沖縄だけでは対応できない。西日本豪雨や台風21号の被害で応援も遅れた。ご迷惑をお掛けして大変申し訳ない」とした。