空手の世界選手権第5日は10日、スペインのマドリードで行われ、男子形決勝で沖縄県沖縄市出身の喜友名諒(劉衛流龍鳳会、興南高―沖縄国際大出)がスペイン選手を5―0で破り、3連覇を達成した。初戦から全試合でポイントを落とさずに完勝。世界ナンバーワンの力と技を見せつけた。大会最終日の11日に行われた男子団体形決勝には喜友名と金城新(劉衛流龍鳳会、美来工科高―沖縄国際大出)=沖縄市出身、上村拓也(劉衛流龍鳳会、興南高―沖縄国際大出)=那覇市出身=の3選手で臨み、スペインを5―0で下し、2連覇を飾った。
喜友名の個人大会3連覇は師事する県体育協会理事長の佐久本嗣男氏以来、30年ぶりの快挙となった。喜友名は「目標にしていた全て5―0で優勝できてうれしい。観客を全部のみ込んでやろうと考えていた」と振り返り、決勝で地元の選手を下しての頂点を喜んだ。
日本代表として出場した団体形で連覇した金城は「劉衛流の技を出せるように心掛けて臨んだ。応援してくれた方に感謝の気持ちでいっぱい」とし、上村は「沖縄の空手を表現できるように、いつも通りの演武を心掛けた。また基本から見直していきたい」と述べた。
2冠獲得に喜友名は「個人、団体ともに全て5―0で勝てた。うれしく思う。また基礎から練習してレベルアップしていきたい」とさらに技を磨くことを誓った。
団体は2020年東京五輪では実施されない。