10月30日の「世界のウチナーンチュの日」を記念して、ボリビア沖縄県人会(比嘉徹会長)は10月28日、ボリビアのオキナワ日ボ協会文化会館で、島唄カラオケ大会を開催した。大会には、各地区青年会とレキオス会が協力した。高齢者から若者まで15組22人が出場。出場者は「懐かしき故郷」「月夜の恋」「帰る場所」などを歌い、自慢の歌声を披露した。
比嘉久子さん(88)、上間エリカさん(50)、上間永美さん(17)、明里さん(14)は親子孫の3世代で出場、「三線の花」を見事に歌い上げた。久子さんが米寿を迎え、エリカさんが半世紀の年を重ね、孫の2人が高校と中学を卒業することから、家族で思い出をつくろうと出場を決めた。
大会は、順位は付けず、出演者それぞれに賞とプレゼントが贈られた。久子さん一家は「家族の絆で賞」を受賞。歌い終えた久子さんは「家族で歌えるなんて夢にも思わなかった。孫とのいい思い出になった」と話した。エリカさんは「舞台の上でのことは緊張してあまり記憶がない」と話した。
大会では、8月の沖縄県人ボリビア移住110周年記念祭に合わせて沖縄県内から寄贈された三線を使い、レキオス会が「島唄」を演奏し、会場に音色を響かせた。子供たちによる沖縄わらべ歌「赤田首里殿内」の踊りも披露された。
同会場には、婦人会手作りのカレーライスやレキオス会が製作したタンブラーなどを販売するバザーもあった。
レキオス会の新垣サチコ会長は「これからも素晴らしい沖縄の文化を守り、受け継ぎ、次の世代へとつないでいきたい」と抱負を語った。
(安里玉元三奈美通信員)