【東京】自民党の細田博之美ら島議員連盟会長は13日に行われた自民党の沖縄振興調査会、美ら島議連の合同会議の冒頭で、沖縄県が求めている大型MICE施設の整備について「IR(カジノを含む統合型リゾート)なきMICEはあり得ない」と述べた。その上で「県民の利用を排除してでもIR施設を造るべきだ」と強調した。カジノには反対しMICEのみの誘致に取り組む県の姿勢に対して沖縄振興に発言力のある細田氏が疑問を呈した形で、波紋を広げそうだ。
細田氏は私見と断った上で述べた。「IRなきMICEは世界的に見てもあり得ない」と話し、MICEにカジノなどを併設する重要性を説いた。細田氏はIRの開設を目指す超党派の「国際観光産業振興議員連盟」の会長も務めており、IRを後押しする狙いもありそうだ。
これに対し富川盛武副知事は「IRを入れることは難しい」と話した。
細田氏は西普天間住宅地区跡地で予定されている、琉球大医学部と同付属病院の移転を軸とする沖縄健康医療拠点の整備については「中身が全然ない。税制は従来通りなのだから、この際もっと革新的なことも考えるべきだ」とも述べた。