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久米島の人口減対策、住民主体で 官民連携し「夢まつり」 「幸せ島」へ40事業計画

久米島町の人口減少を食い止めようとそれぞれの活動を発表した住民ら=4日、久米島町の具志川農村環境改善センター

 【久米島】いつまでも暮らせる島に―。住民主体で人口減少に歯止めをかけようと、イベント「第2回久米島8500人の夢まつり~町民の町民による町民のための島づくり~」(主催・チームつなぐぅ、久米島町)が4日、同町の具志川農村環境改善センターで開かれた。より良い島づくりに取り組む住民や議会、行政の担当者らが、「生まれる」「働く」「老いる」などの8項目で約40事業を発表した。約170人が参加し、人口減少の現状や活動状況を共有し、連携を深めた。

 久米島町の人口は2005年は9114人だったが、18年9月現在は7881人。毎年約100人ずつ減少している状況だ。町が15年度に策定した第2次町総合計画の最大のテーマは「人口減少に歯止めをかける」で、25年の目標を8500人に定めた。


各団体の発表に耳を傾ける住民ら

 人口減少に危機感を抱いた住民らは「久米島ドリー部チャレンジ」を発足し、さまざまな活動をしている。議会や行政も含め島内の各団体の活動を互いに把握して横のつながりを深めようと「チームつなぐぅ」(儀間一美代表)を結成。情報共有の場として17年から夢まつりを開いている。

 夢まつりでは、ライフステージ別に8項目で活動を報告した。「育つ」では、子育てカフェなど子育て支援を紹介。「島を訪れる、島に帰る人たちへ」では、移住・定住・交流の促進や出会いの機会づくりなどを発表した。

 儀間代表は「普段、活動を聞く機会がなく、直接質問できる良い機会になった。来年は、今回を機につながったプロジェクトが紹介できればいい」と語った。

 離島行政の課題を研究している沖縄国際大の照屋寛之教授(行政学)も夢まつりに訪れた。久米島の取り組みについて「地域住民が主体となって行政や議会を動かしているところに大きな意義がある。それぞれの活動が点から線、線から面へと広がった時に地域の力になり、将来的に人口減少を食い止める力になるだろう」と期待を寄せた。