沖縄ボクシングの名伯楽・金城眞吉さんの精神を継承　教え子らがジム開所　那覇市西「ウィナーボクシングジム」

　沖縄県内ボクシング界の名伯楽として、世界王者の具志堅用高さんら多くのチャンピオンを育てた故金城眞吉さんの教え子らが19日、那覇市西でウィナーボクシングジムを開所する。金城さんが1985年に自宅を改築して造り、2014年まで続けた「ウィンナージム」の精神を引き継ぐ。

　昨年11月16日に金城さんが他界してから1年の節目に、教え子の羽地克博会長（54）は「眞吉監督が生きている間にジムを開きたかったという心残りがあった」と話し、若い世代の育成へ意気込んでいる。

　同ジムはボクシングのみならず、フィットネスマシーンも備えて小中高のアマチュアや一般などを広く募集する。

　興南高、沖縄尚学高の監督を歴任した金城さん。興南高で師事を仰ぎ、全国総体フライ級王者になった羽地会長は、「眞吉監督が亡くなる前に『ジムをやれよ』と声を掛けられた」と振り返る。しかし元気そうだったためすぐ着手することはなく、それが悔やまれるという。

　競技ボクシングを志す生徒に対しては、「監督の名前でジムをやるなら、指導したい」と、金城さんの教え子たちがトレーナーを務める。将来のチャンピオン育成については「おこがましいが、そういう目標は持っています」と語った。

　17日には、具志堅用高さんらが参加するお披露目パーティーがある。

　ジムは那覇市西1の12の19、スターライトビル2階。会費などの問い合わせは（電話）098（943）1200（19日から）。