審査員やスタッフはこどもたち! 「第5回こども国際映画祭in沖縄」が開幕 


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開幕を宣言したKIFFOの子どもスタッフら=17日午前10時ごろ、那覇市のパレット市民劇場

 子どもたちが審査員やスタッフとして運営に関わる「第5回こども国際映画祭in沖縄(KIFFO、キフォー)」が17日午前、那覇市のパレット市民劇場で開幕した。「映画はココロの栄養だ!!」をモットーに子どもたちの思いやりの心や想像力を育む。今年は県内から総勢30人の子どもたちが参加している。18日まで。

 開会式で映画祭ディレクターの宮平貴子さんは「第1回目に参加した子どもたちは高校生になり、映画祭にも協力している。子どもたちの活躍ぶりを感じながら映画祭を楽しんでほしい」とあいさつした。

 「こども審査員長」を務める諸見里祐真君(10)=城西小5年=は「審査員全員の意見を尊重して一番素晴らしい作品を選びたい」と意気込みを語った。

 上映作品はさまざまな問題を抱えた児童たちと、彼らと向き合う小学校教師の交流を描いた「校庭に東風吹いて」(日本)、台湾のアミ族が住む村で一人の女性が先頭にたって昔ながらの稲作を復活させる実話を基にした「太陽の子」(台湾)、絶滅の危機にひんしたペンギンを救う実話を基にした「オッドボール ペンギン救出大作戦」(オーストラリア)の3作品。

 宮平さんによると「海外の作品では自然環境と街の活性化、伝統文化の保存など観光立県の沖縄にとってうちあたいする(※思い当たる節がある)内容だと思う」と語り、「子どもたちの未来のために大人たちはどんな行動ができるのかをテーマにした」と話した。

 映画祭では、吹き替えした声優らによるトークセッションも行われ、18日午後にはグランプリを決める。入場料は1作品前売り500円、当日700円。

上映時間はKIFFO公式ホームページ 【琉球新報電子版】