労苦ねぎらい惜別 仲村正治さん告別式 2000人が参列


社会
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約2千人が焼香に訪れた仲村正治さんの告別式=17日、那覇市の大典寺

 衆院議員を7期務め、15日に死去した仲村正治さん=享年87=の告別式が17日、那覇市の大典寺で営まれた。県内政財界の関係者を中心に2千人余りが訪れ、長年にわたり沖縄の戦後処理問題に取り組んだ故人との別れを惜しんだ。

 祭壇には2009年に旭日大綬章を受けた際のタキシード姿の遺影が掲げられた。衆院沖縄4区の地盤を引き継いだ西銘恒三郎衆院議員は「(比例に回った)仲村先生の部屋に通って政策や法案を学ぶ時間が長くて、親子関係に近くなっていった。国会の委員会で情熱的に質問される姿が印象に残っている」と語った。

 仲井真弘多元知事も焼香に訪れ「よく頑張られた方だ」と語った。

 元衆院議員の仲里利信さんは県議時代に仲村さんと共に新生、新進党に所属し「全てにおいて一緒で政治の恩師だった。まだまだ頑張ってほしかった」と惜しんだ。元自民党県連幹事長の平良哲さんは「お互いが県議の頃は、選挙では同じ小禄でしのぎを削った。正しいと思ったことには勇気を持って行動し、多くの人に信頼された人だった」と振り返った。