運営資金不足の課題を抱えながら小型飛行機での患者搬送など離島医療支援を続けるNPO法人メッシュ・サポートの活動を継続・発展させるための運営案を琉球大学の学生らが考える取り組みが行われている。17日、琉球大の大角玉樹教授(イノベーション・ベンチャー起業論)の講義を受講する学生ら約20人が3グループに分かれて案をまとめ、西原町の琉大で発表した。学生らからは会員制交流サイト(SNS)を有効活用し、話題になる内容を拡散させてメッシュの認知度を向上させ、資金確保へつなげる提案などが上がった。
学生らは10月以降、メッシュの運営状況を学んだ上で、今後5年間で発展できる仕組みを課題として考えた。学生らの発表には、資金確保策について、学校などと提携し授業の中でメッシュに関連した商品開発をすることや、メッシュが保険会社と連携して訪日外国人向けの保険を販売し、運営資金とする案も出た。離島やへき地の救急医療を医療法人として展開してはどうかとの案もあった。
運営案を発表した琉大3年次の玉城彰公さん(21)は「県民や観光客などいろんな立場から資金を得られないかと考えた。人の命を大切にしていくため、一人一人が危機意識を持つことが大切だと思った」と語った。
学生らの発表を聞いたメッシュの塚本裕樹理事長は「講義を通じてメッシュの取り組みに関心を持ち、真剣に改善策を考えてもらい感謝している。今回だけでなく、さらに検討を重ねていくことで可能性が広がると感じた」と話した。