清らかで斬新な音色響く 大琉球浪漫「クラシックの玉手箱」


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琉球笛とピアノの清らかな音色を響かせた知念久光さん(右)と宮里恵さん=18日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報社新本社ビル落成記念公演「おきなわ文化の祭典 大琉球浪漫」の第11弾「新報クラシックの玉手箱」(主催・琉球新報社、特別協賛・医療法人陽心会)が18日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールであった。うるま市出身の琉球笛奏者で重要無形文化財「組踊」保持者の知念久光さんと浦添市出身のピアニストの宮里恵さんがクラシックやジャズ、琉球音楽などを演奏し、西洋と東洋の音が溶け合った清らかな音色を響かせ、観客を魅了した。

 レスピーギの「シチリアーナ」では知念さんのしっとりとした笛の音色に、宮里さんの重厚なピアノが美しく重なった。

 ガーシュインの「サマータイム」では知念さんは中国の笛「明笛(みんてき)」を吹き、宮里さんのピアノに乗せて色気のある音色を響かせた。

 公演では、全沖縄おかあさんコーラス連盟の5団体が出演した。グレゴリオ聖歌の「キリエ」では、琉球笛とピアノに乗せて神々しく歌い、荘厳な雰囲気を漂わせた。最後の「だんじゅ嘉例吉」では、笛とピアノとコーラスで華やかに締めくくった。

 那覇市首里から訪れた知念けい子さん(69)は「東洋の笛と、ピアノのコラボは面白かった。音色がきれいで最高だった」と、笑顔で語った。