格闘技熱が高まる年末を前に、県内では25日に総合格闘技と、キックボクシングの2大会が行われる。総合格闘技「修斗」は県内の総合格闘技ジムTheパラエストラ沖縄初の自主興行で、キックボクシングなどの格闘技「TENKAICHI」は第92回大会を実施する。主催者は共に「沖縄から世界王者を出す」ことを目指している。
◇THE SHOOTO OKINAWA 初の自主興行 気合 全員勝利を
総合格闘技「修斗」のプロ選手による大会「THE SHOOTO OKINAWA Vol.1」が25日、ネーブルカデナ3階のカデナアリーナで行われる。午後2時開場、午後3時開始。プロ修斗の沖縄興業は過去2回行われているが、今回は第3代世界フェザー級王者で、総合格闘技ジム「Theパラエストラ沖縄」(那覇市)を経営する松根良太代表がプロモーター資格を取得したことで、初の自主興行にこぎ着けた。
試合は全8試合。2012年に開設した松根代表のジムからは、メインに出場する仲宗根武蔵をはじめ玉城優介、平良達郎、旭奈拳、山城翔、MCたわしが出場する。仲宗根の相手は、格上の世界ランカー8位でパンチ力のある福田龍彌(MIBURO)。仲宗根は「調整は順調。勝ちに徹する戦いで世界ランカー入りする」と意気込む。
多くの大会は県外で行われるため、選手らは完全アウェーの戦いを余儀なくされてきたが、今回はホーム開催。チケットの売れ行きは好調のため、松根代表は「出場6選手だけでなく、ジム一丸で気合が入っている」と話し、全員の勝利を目指す。
沖縄から世界王者の輩出を目指す松根代表は「この大会を継続することが大事。ホームの応援は心強いのでぜひ見に来てほしい」とより多くの観戦を呼び掛けている。
リングサイドなど指定席は完売。自由席4500円(当日5千円)、立ち見席3500円(同4千円)は購入可能。問い合わせはTheパラエストラ沖縄(電話)098(851)4739。
◇激闘全11試合 TENKAICHI 2階級王座決定戦も
総合格闘技、キックボクシング、ムエタイで「沖縄から世界王者を目指す」ことをテーマにした格闘技イベント「TENKAICHI」の第92回大会が25日、午後3時(開場は午後2時)から沖縄市のコザ・ミュージックタウン音市場で開催される。
キックボクシングの元ISKA世界ライトミドル級王者でイベントプロデューサーの廣虎(ひろと)さん=石垣市出身=と、イベントのメインスポンサーを務めるHOTEL Mr.KINJO(那覇市)の下地ななえ社長が20日、那覇市の琉球新報社を訪れ来場を呼び掛けた。
イベントでは全11試合を行う。メインはキックボクシングの日本チャンピオン・森貴慎と県出身のNo―Ri―とのスペシャルファイト。そのほか、TENKAICHIキックボクシングのスーパーライト級とライト級の王座決定戦も組まれている。
入場料は前売り4千円~。問い合わせは天下一道場(北谷町)(電話)098(926)1114。