スポーツ

FC琉球、快挙かみしめ決意 J2昇格・J3優勝パレード

 サッカーJ3でJ2昇格と優勝、ホーム無敗の三つの快挙を打ち立てたFC琉球の優勝パレードは24日、沖縄市で行われた。ホームタウンへの凱旋(がいせん)には多くの観衆が訪れ、会場は熱気にあふれた。優勝報告セレモニーもあった。琉球はトップチームの23人がパレードに参加。国道330号の園田交差点から胡屋十字路までの約600メートルを30分かけて練り歩いた。沿道には琉球のサポーター、沖縄市の少年サッカーチームの子どもたちや多くの観衆が訪れた。金鍾成監督は「日本一のチームをつくるぞ」と気勢を上げた。


優勝報告セレモニーで、「日本一のチームをつくる」と拳を上げるFC琉球の金鍾成監督(中央)=24日、沖縄市のコザ・ミュージックタウン1階音楽広場

 ホームタウンの沖縄市へ凱旋(がいせん)したFC琉球の選手たちは、一歩一歩かみしめるようにゆっくりと街路を進んだ。はじけるような笑顔で観衆に手を振る。J3参入5年で強豪へと登り詰め、名実ともに沖縄を代表するサッカーチームとなった。

 パレード後の優勝報告セレモニーで、金鍾成監督は「皆さんの応援のおかげでJ2昇格、J3優勝を決めることができた。来シーズンは一緒に日本一のチームをつくっていきたい」と新たな闘いへ意欲を見せた。運営する琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長は「皆さんの応援があってここまでできた。J2はビッグクラブのライバルたちと戦う。観客が楽しめる試合にできるよう、頑張りたい」と意気込んだ。

 朴一圭主将は「今日来てくれた方々をはじめとする応援があっての結果だった。J2に上がっても、われわれの背を押す声援を頂きたい」と変わらぬ応援を求めた。県出身の徳元悠平、上門知樹、知念雄太郎も「ウチナーンチュ3人も頑張っています」とあいさつし、健闘を誓った。

 琉球の公式サポートガール「琉球ガールズ」を23日のホーム戦をもって卒業した、2代目のれいなさん(23)とえなさん(19)。沿道からパレードを追い、温かいまなざしで見守った。2人は「パレードはすごく良かった。琉球が多くの人から応援されていると感じることができた。J2に上がっても、外から応援していきたい」と話した。 パレード前には沖縄市、北谷町、北中城村、中城村の少年サッカーチームと琉球の選手らによるPK大会も行われた。FC北谷でDFを務める高本新太さん(北谷小5年)は一緒にパレードを歩き、「憧れのすごい選手と歩けて良かった」と喜んでいた。

“精神的支柱”播戸


沿道の人々に向かって笑顔で手を振るFC琉球の播戸竜二

 パレードで琉球の先頭を堂々と歩き、沿道の人々に手を振り続けたのは、元日本代表FWで今季から新加入した播戸竜二(39)だ。19試合に出場し、2得点と貢献する。「J2昇格」のみならず、誰よりも先に「J3優勝」を掲げ、琉球の躍進を引っ張り続けた。精神的支柱として、存在感を示してきた。

 播戸のひと言は、他の選手に大きな影響を与えてきた。7月の盛岡戦では、長くゴールから遠ざかっていたMF中川風希に「もっと積極的に行けばいい」と試合前にアドバイス。その言葉に後押しされた中川は、3カ月ぶりのゴールと自身初のハットトリックを達成した。選手らは「播戸さんの存在は大きい」と口をそろえる。

 昇格と優勝が決まった後でも播戸は「上がれて良かったね、で終わったらいけない。チーム、サポーターがJ1に向かってすぐに動き出さないといけない」と気を引き締める。優勝報告セレモニーでは「来年はJ2優勝」と宣言。39歳の男の言葉はまたも“起爆剤”となり、チームを高みへと導いていく。









  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス







  • 他のサービス