【アメリカ】金城さん葬儀 しめやかに LA 海外県人向け「五大洲」発行


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海外の県人向け月刊紙を発行してきた金城武男さんの告別式=10日、米ロサンゼルス

 海外の県人向けの月刊紙「五大洲」を発行してきた元北米沖縄県人会長の金城武男さんの告別式が10日、米ロサンゼルス市の福井葬儀社で、しめやかに執り行われた。金城さんは、10月20日、老衰のためロサンゼルスで死去、96歳だった。告別式には家族や友人らが訪れ、冥福を祈った。金城さんは最近、妻と長女を亡くしたばかりであった。

 金城さんは金武町出身の両親の元にハワイで生まれた。幼少時は金武町で過ごし、再び渡米しロサンゼルスへ移住。庭師をしながら、海外県人向けの「五大洲」を発行してきた。

 「五大洲」は40年間にわたって沖縄県系人が住む全世界に発送され、ユニークな編集で親しまれ、愛読された。

 「五大洲」は金武出身で「移民の父」の当山久三さんが詠んだ「いざ行かん 我らの家は五大州 誠一つの金武世界石」から名付けた。

 読者からは切手代のみを徴収。剰余金をためて5年ごとに開催される「世界のウチナーンチュ大会」の際に育成財団などに寄付してきた。(当銘貞夫通信員)