イリオモテヤマネコ事故最多ペース 環境省が非常事態宣言


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様子をうかがうイリオモテヤマネコ(山城博明氏提供)

 環境省西表野生生物保護センターは27日、竹富町役場で、イリオモテヤマネコの交通事故発生防止に関する連絡会議を開いた。本年度が過去最多のペースでイリオモテヤマネコの事故が発生していることを受け、非常事態宣言を発令した。

 イリオモテヤマネコの交通事故は昨年度が7件と過去最多だったが、本年度は既に7件発生している。ただ7件のうち2件は死には至らなかった。

 会議では、道路への進入を防ぐ柵の効果などについて意見を交わした。イリオモテ野生生物保護センターは「冬は事故が多く、これからさらに増える可能性がある。注意を呼び掛けたい」とした。今後、道路に反射板を設置したり、レンタカーにシールを貼ったりして自動車運転者へ速度順守を求め、事故ダイヤルの普及を図る。