【本部】沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館がジャイアントマンタ(和名・オニイトマキエイ)の飼育と展示に世界で初めて成功した。28日、同水族館が発表した。
ジャイアントマンタはオスで、幅は約4.6メートル、体重は推定700キロ。同館内の水槽「黒潮の海」で飼育している。ことし5月末に読谷村で定置網に掛かっているところを発見された。
ジャイアントマンタは成長すると体の幅が6メートル以上にもなる世界最大のエイ。外洋性のため沖縄沿岸での発見例は少ない。同種の生態や繁殖については詳しく分かっておらず、同館はマンタを飼育しながら成長や繁殖などの研究を進める。
水族館を運営する沖縄美ら島財団の水族館事業部魚類チームの木野将克さんは「大きさや(同じ水槽で飼育している)ナンヨウマンタとの違いを見てほしい」と語った。
28日、ジャイアントマンタは水槽内で餌を海水ごと飲み込んで食べたり、ひれを大きくはためかせながら泳いだりする姿が見られた。解説員の解説もあり、訪れた人たちはスマートフォンなどを使って写真を撮っていた。
埼玉県から修学旅行で訪れた本庄第一高校2年生の塚本留美奈さん(17)と上田祥子さん(同)は「思ったより大きかった」と話した。