うるまに回る交差点 ラウンドアバウト 信号なし、中部で初


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
開通した環状交差点を通行する車両=29日、うるま市安慶名(うるま市役所提供)

 【うるま】沖縄県うるま市安慶名の市道安慶名1区線と3区線の交差部分で29日、信号機のない環状交差点(ラウンドアバウト)の運用が始まった。県内では2015年に糸満ロータリーで運用が始まった。中部地区では初。

 環状交差点は安慶名土地区画整理区域内にあり、県立中部農林高校近く。1周約100メートルの円形交差点で、車は環状路を時計回りに通行する。環状路内の車が優先で、合流する車は徐行と安全確認をした上で交差点に入る。

 横断歩道に歩行者がいる場合、車は一時停止しなければならない。通行速度の低下によって、事故被害軽減や信号待ちの時間削減などの効果が期待されている。

 29日の開通式典で島袋俊夫うるま市長は「安全な交通環境の整備だけでなく、地域のシンボルとして地域活性化につなげていきたい」とあいさつした。

 市やうるま署は交通量の多い朝夕の時間帯に交通安全指導員を12月25日まで配置し、交通指導に当たる。