「この本、手に取って」 浦添市立図書館 若者がビブリオバトル チャンプ本は「Burn.」


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グループごとにお薦めの本についてプレゼンする参加者ら=2日、浦添市安波茶の浦添市立図書館

 【浦添】沖縄県浦添市安波茶の浦添市立図書館は2日、同図書館2階の視聴覚室で、面白いと思った本を紹介し合うビブリオバトルを開いた。読書を通して表現力やコミュニケーション力を育み、中学生から大学生のヤングアダルト(YA)世代に本と関わるきっかけをつくることが狙い。中学生から大人まで約30人が参加。観覧者も合わせ約70人が次々と紹介されるさまざまなジャンルの本との出合いを楽しんだ。

 ビブリオバトルは、本の紹介を聞いた人が最も読みたいと思った本に投票し、最後に「チャンプ本」を決める。沖縄国際大学の山口真也教授がユーモアたっぷりに講師を務めた。

 5、6人で一つのグループをつくり、1人3分間で本を紹介。グループ内で読みたいと思った本に投票し、代表を決めた。決勝ではグループ代表の5人が本を紹介。観覧者も交えた投票で伊地美穂さん(17)=普天間高2年=が紹介した加藤シゲアキさんの「Burn.」が「チャンプ本」に選ばれた。

 ビブリオバトルへの挑戦は2回目という伊地さん。「紹介者の個性が出て面白かった。高校に入って本を読む機会が減っていたので、バトルへの参加を機に本を読み返すきっかけにもなった」と振り返った。