サッカーJ3で優勝し、来季からJ2でプレーすることが決まっているFC琉球は6日、ホームタウンのファンらへの成績報告のため、沖縄市役所を訪れた。琉球は今季、16試合のホーム戦で負けなかった点が「絶対王者」の基盤となった。市関係者らは選手らの勇姿を思い返し、あらためて大きな拍手を送った。
琉球は優勝と昇格に加え、今シーズンはホームでは12勝4分けと「無敗街道」を走り続けた。ホーム無敗達成はJ1の浦和に続いてJリーグでは2例目。桑江朝千夫市長は「多くの苦難を乗り越えて優勝、昇格を達成した。そして何よりホームタウンで一度も負けがない。J2でも優勝を狙って、市民、県民を喜ばせてほしい」と激励の言葉を送った。
会場となった1階ロビーには多くのファンや関係者が訪れ、チームと共に快挙を喜んだ。
桑江市長から花束を贈呈された金鍾成監督は、誇らしげな表情だった。球団から桑江市長へ、サイン入り記念Tシャツなども贈られた。
金監督は「優勝と昇格が決まった11月3日の鳥取とのホーム戦では、会場に駆け付けた約8千人のサポーターを見て、体が震えた」と振り返り「琉球はさまざまな人に力を与えてもらってるんだなと思った。J2でも物おじすることなく、積極的に戦っていきたい」と決意を新たにした。
チームを主将として1年間引っ張ってきた朴は「たくさんの方々に支えられてきた。J2は未知の世界。苦しいシーズンになると思うが、皆さんの声援が必要だ。ぜひスタジアムに足を運んでほしい」と呼び掛けた。
選手とファンらは最後にハイタッチをしながら、感謝とエールを交換した。