遺族ら涙ぬぐい、献花台を撤去 米軍属事件の遺棄現場


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 2016年4月に沖縄本島中部で当時20歳の女性が米軍属に乱暴目的で殺害された事件で、遺体遺棄現場となった沖縄県恩納村安富祖の雑木林にある献花台が7日、片付けられた=写真。

 遺族の意向を受けて、沖縄県警と石川署、うるま署、沖縄被害者支援ゆいセンター、恩納村役場の職員らが片付けた。被害者の父親は「三年忌も終わり、区切りとして献花台を片付けた。皆様の温かい気持ちに感謝しかない」とコメントした。

 遺族が献花台の前を訪れ、バナナやリンゴ、ミカン、餅が入ったお皿を供えた。遺族はこぼれる涙をタオルでぬぐいながら、線香に火を付け、合掌した。

 父親は弁護士を通して「献花に来てくださった皆様へ」と題したコメントを発表した。コメントの中で「献花に来てくださった皆様と支援してくれた皆様に感謝しています。これからも娘を思い供養していきます」とした。