社民党沖縄県連(照屋大河委員長)は9日、那覇市の県議会会派室で執行委員会を開き、来夏の参院選比例代表の候補者として県連書記長で県議の仲村未央氏(46)を擁立することを全会一致で決めた。近く、党本部(全国連合)に公認申請する。党本部は13日の常任幹事会で公認を正式に決める見通し。仲村氏の擁立により、現在、社大党を中心に議論が進む沖縄選挙区の人選にも影響を与えそうだ。
現在、県議3期目の仲村氏は県議会で米軍基地を重点的に取り上げるとともに福祉医療分野にも精通し、政策形成能力に定評がある。地方議員でつくる自治体議員立憲ネットワークの共同代表を務めるなど全国に活動の幅を広げている。
社民はこれまで大田昌秀氏、山内徳信氏を全国比例で参院議員に当選させてきた経緯があり、仲村氏の擁立を通じて、全国に沖縄の基地問題を発信するとともに沖縄からの比例議席の獲得を目指す。
仲村未央氏(なかむら・みお) 1972年5月24日生まれ。沖縄市出身。同市議2期を経て2008年県議選で初当選し、現在3期目。2016年から党県連書記長を務める。