沖縄の基地問題「自分事」に 都内で若者ら意見交換


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社会問題を「自分事」として捉える方策を話し合う(左から)徳森りまさん、米須清真さん、鶴巻拓さん=10日、東京都内

 【東京】若者が沖縄の基地問題などを「自分事」として捉えることについて考えるシンポジウム「新時代沖縄の扉を開く若者たち」(辺野古高江を守ろう!NGOネットワーク主催)が10日、東京都内で開かれた。ビデオ中継で参加した元山仁士郎さんも含めて4人が意見を交わした。

 父が日系ペルー人の徳森りまさん(31)は、知事選で多様性を訴えた玉城デニー氏を支援したことを踏まえ「沖縄や他人のためと思うと難しい。自分のためにすること、と考えたほうがいい」と語った。

 米軍普天間飛行場の移設問題について、東京都小金井市議会が全国的な議論を求める意見書を可決するきっかけとなった陳情を提出した米須清真さん(30)は、他の自治体でも動きが出ているとし「陳情・請願は誰でも、一人でもできる。近くの地方議会に陳情や請願を出してみては」と提案した。

 横浜市の緑地を保存する運動に取り組む鶴巻拓さん(30)は、地元の市議らに環境や基地問題についてアンケートをとって公表する取り組みを進めているとし「投票率や市民の問題意識を上げることに貢献したい」と思いを語った。