沖縄への修学旅行生向け平和学習プログラムなどを事業化する「株式会社がちゆん」が業務を停止している件で、別の事業者などへ同社事業を引き継ぐことが検討されていることが12日、明らかになった。県によると、同社として事業を再開する意思はない。同日の県議会経済労働委員会(瑞慶覧功委員長)で県文化観光スポーツ部が説明した。
11月6日から12月31日まで、がちゆんには45件の平和学習の予約が入っており、このうち28件が別の事業者などが提供するプログラムへの振り替えが決まっている。「調整中」としているのが14件、修学旅行は実施するものの「振り替えは不要」としているのが3件ある。影響を受けた人数は約6700人で、今後はさらに増える見通しとなっている。修学旅行のキャンセルは発生していない。
県は平和学習や体験学習のプログラムを提供している事業者の情報をまとめ、旅行代理店などに発信している。来年1月6日から4月17日までの予約は37件あり、振り替え状況などを確認している。4月18日以降の予約状況は調査中という。