【宜野湾】昨年12月に宜野湾市の普天間第二小(桃原修校長、児童数651人)で起きた米軍ヘリ窓落下事故から13日で1年が経過したことを受け、同校は13日午前、「12・13を考える日」と題した全体朝会を体育館で開いた。児童が事故後に自身の思いをつづった作文を朗読したほか、桃原校長が学校の成り立ちや事故について講話した。
2年生の女児は、事故翌日に「教室に落ちたらと思うと怖い。次から飛ばないでください。大人になって、子どもたちや家族にけががないようにするためです」と書いた作文を朗読。4年生の女児は「避難指示も出さずに思いっきり遊びたい。早くこの基地がなくなればいいなと思います」と、事故後3カ月の時に書いた作文を読み上げた。
桃原校長は、普天間第二小が1969年、当時約2400人の在校生がいた普天間小の過密解消を目的に開校した経緯を紹介。米軍基地に囲まれて土地が少ない中で、普天間小の近くに建てるためには、基地に隣接して建てざるを得ない状況だったことも説明した。
窓落下事故や、その後連日続いた避難なども振り返った上で「基地に隣接する学校だけど、みんなでしっかり歩いていきましょう。頑張ろうね」と声をかけた。
会の最後には、11月に学校を訪問した詩人・須永博士さんから送られた詩を全児童が起立して朗読した。【琉球新報電子版】