プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは12日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズと対戦し、87―71で勝利した。前半は守備で相手の外国人選手を徹底的にマークしつつ、古川孝敏を中心に3点弾を決めて得点を重ねた。後半はジェフ・エアーズやジョシュ・スコットらがインサイドで得点を重ね始めると、食らいつこうとする京都を振り切った。次戦は15、16の両日、愛知県のパークアリーナ小牧で名古屋ダイヤモンドドルフィンズとアウェー2連戦を行う。
(沖縄市体育館、3269人)
キングス 16勝6敗
87―71(21―15,20―20,24―16,22―20)
京都 12勝10敗
【評】前半は3点弾など外からのシュートが決まったキングス。守備では相手外国人選手を須田侑太郎らが抑えている間は簡単に得点を許さなかったが、第2Q終盤に追い上げられた。後半は外国人選手のケアに終われて、フリーから得点されることもあったが、インサイドの得点も決まり、京都を突き放した。
◆プラン遂行できた
佐々宜央HC(キングス)の話 サイズのないメンバーでしっかりプランを遂行できた。一方でチーム全体がはまっていない部分もあった。
◆3点弾の差大きい
浜口炎HC(京都)の話 激しい琉球のプレスの中でターンオーバーが4つだったのは良かった。シューターの3点弾の差が大きかった。
◆古川、3点弾6本/最多24得点、好守で活躍
前回、アウェーの地で京都に94失点し、今季初黒星を喫したキングス。ホーム戦では相手攻撃陣を堅守で止めながら、内外から得点を奪い、87―71でリベンジを果たした。3点弾を6本決めて、ジョシュ・スコットと並びチーム最多の24得点となった古川孝敏は「ファール問題で難しい場面もあったが耐え切って、我慢して勝ち切れたことは大きい」と振り返った。
前半は並里成を攻撃の中心とし、インサイドはジョシュ・スコットが得点を重ねていく。橋本竜馬を中心とした激しい守備でペイントエリアを死守。けがから復帰し、初めてのホーム戦となった須田侑太郎は「歓迎されてうれしかった」とパスカットから3点弾を決めて観客を沸かせた。しかし、相手の外国人選手の外からのシュートが決まり始めると、点差は動かなくなった。
ジェフ・エアーズのファウルトラブルで、古川や須田が相手外国人選手にマッチアップも増えたが、固いマンツーマンの全員守備を貫く。3Qには24秒バイオレーションで2度攻撃の芽をつぶすなど、堅守を維持し続けた。攻撃では古川がアウトサイドで動いてシュートチャンスを作り「積極的に狙おうと思っていた」と何度もパスを呼び込んでシュートにつなげた。攻守での活躍を見せた古川は「自分たちはまだ成長していく過程の中にいる」とさらなる活躍を誓った。
(屋嘉部長将)