FC琉球のJ2昇格、J3優勝に導いた守護神で主将の朴一圭がJ1横浜F・マリノスへ移籍すると18日、球団から発表された。J3からJ1への飛び級移籍に、朴主将は「新しい環境で、新しい挑戦がしたいと思う気持ちが強く、今回の移籍を決めた」とコメントした。
朴主将は2016年にJ3藤枝MYFCから琉球に移籍し、3シーズンで82試合に出場。今季は29試合に出場し、琉球のゴールを守り続けた。攻撃的サッカーが代名詞の琉球だが、金鍾成前監督が「琉球の攻撃は後ろからつくられる」と話すように、ドリブルでペナルティーエリアの外まで出て、積極的にパスをつなぐプレーも目立った。
プロ5年目で、今シーズンへ懸ける思いも人一倍強かった。開幕前に痛めた手の小指は、試合を重ねるごとに痛みが増し、外側に曲がっていった。しかし「絶対に自分がゴールを守らないといけない」とJ2昇格、優勝が決まるまで、手術は受けなかった。
チームメートとの厚い信頼関係はもちろん、若手選手からは「あのエネルギーはどこからくるのか。自分も負けていられない」と発奮材料になっていた。 朴主将は、「琉球での3年間は本当に素晴らしい時間で、優勝を決めた時のあのタピスタの感動は一生忘れることのない思い出になりました。支えてくださったたくさんの方々にプレーで恩返ししていきたい」。力強い言葉を述べ、J最高峰での活躍を誓った。