LGBTなど性的マイノリティーや、そうでない人も集うカフェ「空とぶ船」が22日、宜野湾市にオープンした。性の多様性を大切にするカフェは「カラフルカフェ」と呼ばれ、県内では初の開店。オーナーでゲイの南定四郎さん(87)=うるま市=は「悩みの相談だけでなく、気軽におしゃべりできる場になれば」と意気込んでいる。
南さんは沖縄市社会福祉協議会の相談員として、月1回、LGBTの電話相談を担当している。その中で「時間の制限なく、直接、相談できる空間をつくりたい」と思うようになったという。ビルの空き室を借り、7月から開店準備を進めてきた。
22日は関係者20人余りが訪れ、開店記念パーティーが開かれた。自身もトランスジェンダーで、マスターを務める仲村司さん(35)は「居場所のない当事者が交流したり、悩みを相談したりする場になれば」と期待した。
カフェは宜野湾市大山のサニーパートナー宜野湾7階にあり、店内からは海も見渡せる。年内休業で本格オープンは来年1月5日。営業は午後1~5時で、水曜、木曜は定休。利用料はコーヒーや菓子代を含めて800円。