2年に1度、冬にしか成虫にならない奄美・沖縄の固有種「ケブカコフキコガネ」の観察会が22日夜、沖縄県東村高江で開かれた。ケブカコフキコガネは体に生えたふさふさの毛と、雄の大きな触角が特徴で、クリスマス前後に夜だけ地上に出てくる姿を見ることができる。参加者からは「胸毛の量が想像以上に多い。かわいい」と歓声が上がった。
幼虫として2年間土の中で過ごし、交尾のために地上に出てくる。午後9時ごろ、事前に仕掛けた光に集まったり、参加者の懐中電灯を目指して飛んだりする雄の姿が確認できた。触角を扇状に広げて雌のフェロモンを探していた。主催した宮城秋乃さんは「冬に成虫になる珍しい虫で、高江周辺で個体群が多い。虫は大移動できず、ヘリパッド建設の影響が出ないか心配だ」と語った。