ラグビー 小学生から 普及目指し「タグ」大会 来月5日開催


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小学生タグラグビー大会の開催をPRする(左から)アスリート工房の譜久里武代表と県ラグビー協会の安村光滋理事長=28日、琉球新報中部支社

 【沖縄】ジュニア世代へラグビーの普及を目指し、県ラグビー協会と総合型地域スポーツクラブのアスリート工房がタッグを組み、タグラグビーの小学生大会が創設される。県協会は競技人口の拡大に期待を寄せ、クラブ側は、子どもたちが体を動かす楽しさを知るきっかけになる球技としてラグビーに注目し、支援する意向だ。互いの考えが一致し、スポーツが好きな子どもたちの育成に向けた連携を今後も深めていくという。 (新垣和也)

 タグラグビーは、腰に付けたタグと呼ばれる細長いひもを奪うことをタックルの代わりとするなど、ラグビーの接触プレーをなくした球技。小学生の全国大会が開催され、県内でも予選が開かれている。他の競技をしている団体がチーム参加するなど大会は活発だ。 ただ、継続してプレーできる環境が少なく、ラグビー人口の拡大にはうまくつながっていないのが現状だ。県協会の安村光滋理事長は「ラグビーはまだまだマイナーな競技だが、タグラグビーをしてもらえれば必ず魅力が分かるはずだ。今回はまたとないチャンスだと思っている」と大会に期待している。

 総合型地域スポーツクラブには、単一競技だけではなく、複数の競技を地域で提供する役割が期待されている。そのクラブとして登録されているアスリート工房は県内の9拠点で約500人が加入。現在は陸上教室の開催など「走り」が中心だが、譜久里武代表は「ただ走るだけではなく、子どもたちにいろんな競技を経験してもらい、可能性を広げたい。気軽にラグビーに触れる機会を設け、普及にも貢献したい」と話す。

 今回初めてタグラグビーを経験したという譜久里代表は、体の使い方やとっさの判断、コミュニケーションなどラグビー特有のフィットネスが幅広いスポーツに通じ、体を動かすことの楽しさを知ってもらえる競技だと注目。アスリート工房で定期的に継続してラグビーを楽しめる企画についても検討している。

 大会は1月5日に宜野湾市立グラウンドで開催。午前9時から講習会、午前10時半から大会を開始する。個人でも団体でも参加可能で、未経験者も歓迎。参加費は個人300円、団体1500円。ホームページで事前申し込みを受け付け中。問い合わせは(電話)080(3188)2170。