政治

屋良朝博氏が出馬表明 衆院沖縄3区補選 辺野古移設に反対

衆院沖縄3区補選へ向けて正式に出馬表明する屋良朝博氏=29日、沖縄市のホテルニューセンチュリー

 来年4月21日投開票の衆院沖縄3区補欠選挙に向け自由党県連が擁立したフリージャーナリストで新人の屋良朝博氏(56)は29日、沖縄市内のホテルで記者会見し、正式に出馬を表明した。屋良氏は「玉城デニー知事の後継として立候補することを決意した。玉城知事を誕生させた県民の思いを国政に持っていき、沖縄の基地問題などさまざまな課題について政府に問いながら沖縄の立場を明確にする」と語った。 (2面に関連)

 屋良氏は選挙戦の最大の争点に辺野古新基地建設の是非を掲げ、「辺野古の埋め立てに合理性があるのかを問うべきで、ほかの選択肢について議論すべきだ」と主張した。選挙態勢については、当初は無所属での出馬を予定したが、今後、党公認候補としての出馬も視野に県政与党と協議した上で決めるとした。

 会見は自由党の小沢一郎代表も同席した。小沢氏は来年夏の参院選を念頭に「選挙の結果は中央政局にも国民の意識にも大きな影響を及ぼす」と話した。

 屋良 朝博氏(やら・ともひろ) 1962年8月22日生まれ。北谷町出身。フィリピン国立大卒。沖縄タイムス社で社会部長などを歴任。2012年に退職し、現在は民間シンクタンク「新外交イニシアチブ」の評議員を務める。

知事選民意 原動力に
 玉城デニー知事の自動失職による衆院沖縄3区補選に向け、玉城知事の後継者としてフリージャーナリストの屋良朝博氏が出馬を正式表明した。会見では、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を最大の争点に掲げ、知事選で示された辺野古反対の民意を原動力にしたい考えを示した。(1面に関連)

 会見では、今後の米軍再編により、辺野古移設の根拠の一つとなっている「抑止力の維持」は現実的ではないとの持論を展開し、名護市を抱える3区の候補者として新基地建設反対の姿勢を明確にした。

 3区補選を巡っては、自民党県連は知事選で取った辺野古隠しの戦略が「批判された」(同県連幹部)として、辺野古移設に対する立場を明確にして選挙戦に臨む構えで、選挙戦では、普天間飛行場の返還手法や抑止力などを巡り、活発な政策論争が期待される。

 この日の会見には、自由党代表の小沢一郎氏が同席した。小沢氏は衆参同日選の可能性もあると指摘した上で「(野党が)一つになって闘えば、政権を取れると言い続けてきたので、全力で取り組む」と述べた。小沢氏は屋良氏が自由党の出馬要請を受諾した28日に立憲民主党や国民民主党など野党各党に補選への協力を求めた。小沢氏の登場により、3区補選は一気に国政与野党が対決する構図となったと言える。 (吉田健一)