互いの健闘を誓い合う ホワイトハウス請願署名の梶原さんとテレビ電話 辺野古新基地建設問題


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
スクリーンに映し出されたロバート梶原氏のあいさつを見る市民ら=5日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題で、トランプ米大統領に辺野古の埋め立て作業の一時停止を求める請願活動を始めた県系4世のアーティスト・ロバート梶原さん(32)=ハワイ在住=らは5日、テレビ電話を通し、米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議行動を展開する市民らと互いの取り組みの健闘を誓い合った。

 「ハイサイ、グスーヨー、チューウガナビラ」。ウチナーグチであいさつした梶原さんは、ゲート前に座り込む市民を見て涙ぐんだ。テレビ電話は、梶原さんらが沖縄の海や人権を守る市民にお礼を言いたいという思いから実現した。

スクリーンに映し出されたロバート梶原氏のあいさつを見る市民ら=5日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 梶原さんが「一人一人が私にとってヒーローで、私を奮い立たせて署名運動をさせた」と話すと、市民からは拍手が沸き起こった。

 ゲート前には約1千人が集まり、新基地建設を止める決意を新たにした。ロバートさんが7日にホワイトハウス前で直訴集会を開くのに合わせ、8日午後4時から米軍キャンプ瑞慶覧石平ゲート前で連帯の抗議行動が実施される。海上では埋め立て作業が続けられた一方、ゲート前では工事車両による搬入はなかった。【琉球新報電子版】