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春高バレー 男子・西原初戦快勝 女子・西原は初戦敗退

 バレーボールの第71回全日本高等学校選手権大会(春高バレー)は5日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで1回戦が行われ、西原男子が2―0で川崎市立橘(神奈川)を下して3年ぶりの2回戦進出を決めた。2回戦は6日、石川県立工業と行う。西原女子は0―2で富士見(静岡)に敗れた。17―25で第1セットを失った後、第2セットは中盤すぎまでエース・名嘉山友愛の攻撃を中心にリードして粘ったが、22―25と惜敗した。

◇コンビバレーで翻弄 西原男子


時間差からボールを押し込む西原の池城浩太朗(中央)=5日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ(石井恭子撮影)

 西原男子は「自分たちらしい」(城間修監督)多彩な攻守のコンビネーションで、3年ぶりの春高初戦を危なげなく突破した。いつもありがちな出だしのもたつきもなく、第1セット序盤から相手ブロックを落ち着いて確認し、クイックや時間差の使い分けで川崎市立橘(神奈川)を揺さぶって2―0と完勝。昨年6月の九州初制覇後から陥っていた不振を「初心に返って吹き飛ばそう」(池城浩太朗)と磨き直してきたコンビバレーで好発進した。

 東海全国総体初戦と同カードとなった1回戦。その際は橘を2―0で下したが、選手らは再戦にも慢心なく、第1セットから落ち着いて「こんなにいい立ち上がりは初めてかも」(儀間敦也)という、25―13のダブルスコアで先行した。第2セット序盤でクイックが橘ブロックに捕まり始めたが、相手の枚数を見てセッターの茂太隆次郎が時間差に切り替えた。そこから茂太はツーアタックを立て続けに決めるなど、攻撃にも加勢。レフトの仲村英治のクロスが入り、レフト対角の池城はサイドや中央から相手陣地に打ち込んだ。176センチと身長が低い分、「まともに打つと捕まる」(池城)とフェイントやプッシュで手さばきよく翻弄(ほんろう)した。

 夏以降、腰のけがによる不調に苦しんだ仲村は、リベロで出場した県予選を経て、エースのレフトとして公式戦初復帰。「ほかの選手の気持ちやコート外から自分がどう見えるかが分かった」と精神面での成長を認め、貪欲にボールに食らいついた。

 石川県立工業との2回戦に向け、春高を終えると新主将となる池城は「高さのある両サイドをブロックし、持ち味のレシーブでラリーから自分たちのバレーをする」と目の前の相手を倒していく。

 (石井恭子)


◇西原女子、粘るもあと一歩


西原―富士見 女子1回戦、レフトから強烈なスパイクを放つ西原の名嘉山友愛

 3度目の出場となる最後の春高の舞台で、西原のレフト・名嘉山友愛がエースの底力を見せた。17―25で落とした第1セットから、前衛のサイドや中央からスパイクをたたき入れ、後衛でも力強いバックアタックを繰り出した。第2セットでも西原の序盤からのリードを引っ張った。富士見の左利き2人の攻略に手を焼きながらも攻撃の手を緩めず、最後は22―25でゲーム終了。応援団席下に駆け戻ると、涙は止まらなかった。

 富士見の高さやパワー対策に、ブロックに引っ掛けてからの攻撃を準備してきたが、「実際はもっと速さもあり、対応がずれてしまった」(田場淳一郎監督)。いいレシーブからの動きで返せず、2段トスからの攻撃になれば確実にブロックの高さで封じられた。それでも第2セットは、15―15で追い付かれるまで先行したが、レシーブを崩されて攻め手を欠いた。

 名嘉山の対角レフトを務めた我那覇瑞七(2年)はけがからの復帰と緊張に体調不良も重なり、サイドからの攻撃は不発に終わった。「自分のプレーができず、情けない」と体を震わせた。強豪を引っ張る来季のエースとして、周囲の先輩や父母らを涙目で見やりながら「絶対にこの悔しさを忘れない」と諦めはしない。

 1、2年で出た全国大会では「苦しいときの1本が決まらなかったが、きょうは意地で決められた」と名嘉山。我那覇らの成長に期待し「元気に楽しくやれば、勝てる」とおおらかな名嘉山らしい言葉を新チームに贈った。

 (石井恭子)