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西原、速さで突破 春高バレー2回戦 石川工に2―0

 バレーボールの第71回全日本高等学校選手権大会(春高バレー)は6日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで2回戦があり、西原男子が2―0で石川県立工業を退け、4年ぶりに3回戦進出を果たした。第1セットは出だしで相手の速いサーブにレシーブを崩され、高いブロックに捕まって追う展開となったが、サーブキャッチを修正し、センターと左右をうまく使う本来の攻撃へと修正して26―24と先取。第2セットは25―17と危なげなく奪取した。7年ぶりの8強入りを懸ける3回戦は7日、雄物川(秋田)と行う。7日は準々決勝まであり、西原が雄物川に勝てば、市立尼崎(兵庫)―松阪工業(三重)の勝者と対戦する。昨夏の全国東海総体を初制覇した市立尼崎には首里中出身の宮城テリークがいる。西原が勝って4強入りすれば1999年以来となる。 (1面に関連)

◆相手ブロック散らす


石川県立工業―西原 西原・茂太隆次郎(左)のトスからクイック攻撃へと跳び上がり、第1セットを奪う最終得点を決めるMB照屋良和=6日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ(石井恭子撮影)

 石川県立工業の速いサーブでレシーブが乱れ、西原の詰まった攻撃が高いブロックに阻まれた第1セットは一時、最大5点差まで開いた。セッターがトスを打つタイミングで跳ぶリードブロックを敷いた相手守備に対し、西原のミドルブロッカー・照屋良和が意識したのは「高さより速さ」だった。ブロックの確実性に、スピードで穴をうがつ。24―24のジュースから、時間差などを絡めた照屋の中央からのクイックで2連続得点。「いつもの雰囲気なら負けていた」(照屋)という苦しい序盤をしのぎ、2回戦の突破口をこじ開けた。

 レシーブの乱れからいつもの自在なトスを上げかねた茂太隆次郎も、「良和が速く入れば、トスを置くだけ」と分かっていた。チームも「とにかくキャッチを上に上げる」(池城浩太朗)と確認。第2セットでは照屋と山城友佑のセンター陣の攻撃が決まり、相手ブロックが散れば両サイドに振らせて取る西原ペースで完勝。長く追求し、磨いてきたこの形を、茂太は「(調子が)上がってきている」と評価した。

 サイドからのスパイクや時間差と多彩な攻撃力を持つ池城はリベロの新垣旭と同様に、レシーブで貢献。サイドでブロックも決めた。「高さでは勝てないが、相手も人。こぼれたボールをきちんと取るだけ」。山城は中央でサイドとコミュニケーションを取り、2枚のブロック間の距離を縮めて修正を図った。

 7日の3回戦と準々決勝に向け、城間修監督は「厳しい2試合をしっかり勝たないと意味がない。3年生と一日でも長くやりたい」。西原の長い一日が始まる。
 (石井恭子)


 

◆宮城、市尼崎で躍動/首里中出身 8強で西原と対戦も


市立尼崎―東亜学園 左から強烈なスパイクを放つ市立尼崎の宮城テリーク(右)

 市立尼崎3年の宮城テリーク=首里中出身=は昨夏、東海全国総体で同校初のインターハイ制覇を導いた立役者の一人だ。洛南(京都)との決勝では1セットを失って追う第2セットで、35―33の大熱戦にとどめを刺した。「もっと上(のレベル)でやりたくて」と近畿の強豪に飛び込んで3年。多くの取材陣の注目を集めるようになった。チームのムードメーカーとして後衛からでも大きな声を掛け、熱い試合に冷静さを取り戻させる。

 187センチのウイングスパイカー。パワーヒッターの印象が強かった中学時代から、高校入学後はジャンプトレーニングに重きを置いた。初戦となった6日の東亜学園(東京)との2回戦は2―0で完勝。第2セットでは、レシーブに声掛けにとチームを精力的に支えた。サイドのコート外から走り込んで跳び上がる強烈なスパイクを何度か決め、「ボールが来たときにはしっかり返せて良かった」。

 総体から連覇が期待された福井国体は初戦敗退。春高のセンターコートへの思いもひとしおだ。首里中の同級生の砂川大典や村吉啓斗がいる西原とは、互いに3回戦で別の相手に勝利すれば、準々決勝で当たる。「昔のパワーのイメージをはるかに超える高さとパワーを見せたい」と地元校との対戦も楽しみにする。