玉城知事、宮古島市を説得 県民投票 下地市長「不参加変わらず」


この記事を書いた人 大森 茂夫
県民投票実施への協力を求める会談の冒頭であいさつする玉城デニー知事(右)と下地敏彦宮古島市長=9日午後、宮古島市役所平良庁舎

 【宮古島】玉城デニー知事は9日、沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票に不参加を表明した下地敏彦宮古島市長と市役所で会談し、県民投票実施へ再考を求めた。県民投票への不参加を表明している自治体に、玉城知事が出向いて説得するのは初めて。会談は非公開で行われ、終了後、下地市長は現時点で県民投票を実施しない考えは「変わらない」と述べ、要請を拒否したことを明らかにした。

 玉城知事は、地方自治法に基づく「是正の要求」は行わなかった。会談後、記者団の取材に応じ「対話で解決の糸口を見つけるという姿勢で、率直にお願いをした」とし「投票の権利と実施の義務が全市町村に課せられていることを説明した」などと述べた。

 一方、下地市長は「知事が県議会の意思を尊重して行動しているように、私どもも議会の意思を尊重している」などと述べた。