沖縄県中学新人ハンド 男子・神森、女子・仲西 栄冠


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 ハンドボールの第15回浦添市長杯争奪第46回県中学新人大会は12日、浦添市民体育館で男女の決勝を行い、男子は神森が29―22で仲西を下し、2年連続17回目の栄冠を手にした。女子は仲西が18―15で美東に競り勝ち、3年ぶり9回目の頂点に立った。男女優勝チームは第14回春の全国中学生選手権大会(3月、富山県)に派遣される。男女4強の中で、1位を除く3チームは後日代表決定戦を行い、上位2チームが全九州選抜大会(3月、長崎県)に派遣される。

◇男子・神森 激闘の2連戦切り抜ける 気迫原動力、全国つかむ

男子決勝 神森―仲西 前半、高い打点からシュートを放つ神森の外間大心=12日、浦添市のANA ARENA浦添(田中芳撮影)

 県選抜チームを含め、全国3冠を成し遂げた先輩らに続けと、「新生神森」が準決勝の沖縄東、決勝の仲西と、激闘の2連戦を切り抜け、春の全国選抜大会への切符をつかみ取った。粗削りなプレーもあったが、個々の気迫あふれるプレーが優勝の原動力となった。

 ヤマ場となった沖縄東戦は1年生GKの石田龍ノ介、山川純平、久貝駿太の3選手の好セーブもあり26―25で乗り越えた。やや疲労を残して臨んだ決勝。仲西のクロスプレーを止められず、パワフルな相手エースに守備間を振り切られた。それでも「今日は驚くぐらいシュートが入った」という本永光と田場心大が体をねじ込んでミドルやロングでやり返して12―12で後半へ。

 接戦が続く中、踏ん張ってきた東江慶主将に疲れが見えた21―20の場面で、1年の洲鎌史成がセンターとして登場。身長158センチと小柄だが「逃げたら負け」と小さなジャンプで相手ブロックを上げさせた瞬間、脇を射抜く大胆なブラインドシュートで得点した。

 会場のどよめきが収まらない中、次は左45度の1対1からわずかな守備間を跳び抜けて「意地」の2連続得点。これが神森の流れにつながり、友利彬彦監督も仲西のコーチ陣も「勝負の分かれ目」と認める勝因となった。さらに外間大心も守備では人一倍体を張り、速攻時には「相手GKの心を折る」として、勢いあるパワフルシュートを放ち、計6得点を挙げ殊勲者となった。

 全国選抜大会への道をつかんだ。友利監督は「ミスから追い上げを許すなど攻守で課題は多いが、1年生の活躍は大きかった。全国で勝ち上がるため鍛え直す」と再び、頂点へ歩み出す。

 (嘉陽拓也)

◇守備連係で流れ手中に 女子・仲西

女子決勝 仲西―美東 後半、パスを受けシュートを放つ仲西の田里優生子

 着実に力を付けてきた仲西が昨年9月の八重瀬町長杯に続き、決勝で美東を振り切った。後半はマンツーマン守備などで美東のエースを封じると、GKとの連係で間を割らせない堅い守備を発揮し、ハーフコートの攻撃で着実に点を重ねた。勝負強さを見せた選手たちに、涙もろい長嶺重信監督は「強敵美東にやるべきことができた」と目を潤ませた。

 出だしは相手守備を崩せず、焦りから主将の田里優生子の「周りが見えてなかった」タフなシュートが外れる。全国を見越した3―2―1守備も相手に抜かれ先行を許したが、本来の横一線守備に切り替えたことで前半を同点で終えた。

 後半、相手エースを抑えて連係を崩すことを確認した守備は、素早い出入りとパスのけん制で美東の足を止めていく。すると、GK仲西香翔が好セーブからのロングパスで池間未乙の速攻へつなげる。田里のマークが強くなると、沖縄市立室川小出身だが競技をやるために家族で浦添市に引っ越してきたという小浜葵楽里が「1点取れば流れが来る」と大きなステップを生かした突破力でチームに勢いをつけた。

 美東も粘ったが、センターの比嘉柚葉が相手2人の間を抜ける好パスで右サイドの宮城陽稀のサイドシュートをアシストするなど、流れを逃さずに美東を振り切った。

 仲西の2年には浦城小時代に全国制覇した粒ぞろいの選手がそろう。同小でも主将だった田里は「悪い流れの時に攻撃が止まる課題を修正し、全国でも一戦一戦勝ち上がれる準備をしていく」と力強く語った。

 (嘉陽拓也)