【名護】沖縄県名護市の渡具知武豊市長は17日、就任あいさつで名護市役所を訪れた田中利則沖縄防衛局長と会談した。田中局長は「普天間代替施設の案件では地域とよくコミュニケーションをとって、一歩一歩着実に進めていきたい」と述べた。渡具知市長は「大変な時にいらした。名護市はいろいろと抱えてる問題もあり、また意見交換などさせてほしい」と求めた。
会談は冒頭を除き、非公開で行われた。終了後、田中局長は渡具知市長が「大変な時だ」と述べたことについて「前回の赴任時も大変だった。いつも大変な時期だとは思っている」と記者団に説明した。その上で「騒音や被害に懸念を持つ方々に寄り添いながら、事業を進めていくことが大切だ。地域の声に耳を傾け、コミュニケーションをとりながら進める」と述べた。
渡具知市長は「私の従来通りの立場を申し上げた」と述べ、新基地建設問題については賛否を明言せず「国と県の動向を注視する」とした。