【ボリビア】中村会長に外務大臣賞 オキナワ日本ボリビア協会 両国の相互理解貢献


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 日本とボリビアの相互理解の促進に貢献したとして、オキナワ日本ボリビア協会会長の中村侑史さん(78)がこのほど、外務大臣賞を受けた。12月12日、サンタクルス市のカミノレアルホテルで開かれた天皇誕生日レセプションで伝達された。

 中村さんは旧玉城村出身。1963年、22歳の時に家族と共に移住した。70年にオキナワ第三組合長として、オキナワ第3移住地にボリビア国内の移住者が二度にわたり侵入し、裁判闘争までに発展した土地不法侵入問題の解決に尽力。計14年間にわたり、オキナワ日本ボリビア協会の会長を務め、入植以来50年以上も団体役員を務めている。2004年のオキナワ移住地入植50周年、14年の60周年式典の実行委員長も務めた。

 オキナワ移住地の県系人の念願である移住地間を結ぶ「貫通道路舗装」は、中村会長の熱意によって実現化された。また、在外公館からの要請への迅速な対応、在外選挙人登録、文化事業などに精力的に尽力していることが評価された。

 伝達式では、古賀京子ボリビア大使から賞状が授与された。中村さんは「受賞を心より感謝し、関係者の皆さまに御礼申し上げる。オキナワ移住地の皆さまの理解と協力がこの受賞につながったものと理解している。沖縄移住地を代表して受賞する。これからもこの受賞に恥じぬように精進していく」とあいさつした。

 中村さんのほかに、サンフアン日本ボリビア協会会長の澤元静雄さん(73)=富山県出身=も受賞した。
 (安里玉元三奈美通信員)

古賀京子ボリビア特命全権大使(右から3人目)から外務大臣賞を伝達された中村侑史オキナワ日本ボリビア協会会長(同4人目)=12月12日、ボリビア・サンタクルス市のカミノレアルホテル